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岐阜観光

岐阜市を代表する兄弟画家加藤栄三・東一の魅力と記念美術館の楽しみかた アクセスや営業時間

 

岐阜市の観光名所岐阜城のある金華山の麓の岐阜公園。

その中に、岐阜市を代表する画家の「加藤栄三・東一記念美術館があります。

当記事はその美術館をより楽しんでもらえるように書いてみました。岐阜観光の際には是非寄っていただければと思います。

兄弟で画家になった加藤栄三と東一


画像左が兄・栄三、右が弟・東一。(加藤栄三・東一記念美術館所蔵写真を撮影)

岐阜市美殿町にて加藤梅太郎・ため夫婦の間に明治39年に兄・栄三(三男)、大正5年に弟・東一(五男)は誕生する。

2人とも、東京美術学校(現在の東京芸術大学の前身)にて日本画科出身という美術家の兄弟。

両者とも日本最大の美術展覧会と言われる【日展で理事を務めるまでになるほどの評価を得ている。

どちらも岐阜出身ということで1300年の歴史を誇る”鵜飼“についての作品も残している。

そんな2人の生涯は兄弟であり同じ画家でも違っていた。その違いを知ったうえで、加藤栄三・東一記念美術館を訪れていただけると、魅力がよりお分かりいただけるでしょう。

加藤栄三・東一兄弟の画家としての生涯は同じようで違っていた

兄・栄三は評価されつつも最後は自死してしまう

 

栄三は昭和6年25歳で東京美術学校日本画家を卒業後、30歳で新文展「薄暮」で第1回文部大臣賞を受賞するなど評価されていく

そんな栄三の最初の悲劇は昭和20年、栄三39歳のとき。岐阜で戦災に遭い作品の多くを消失してしまう。

しかし、栄三は画を描くことを諦めず、多くの作品を描きつづける。

昭和27年には日展の初審査員となり、以降歴任されていることからずっと評価され続けていることがお分かりいただけるでしょう。

昭和31年、栄三が50歳の時日展に「篝火(かがりび)を出品。以後、長良川の鵜飼を取材して多くの鵜飼に関する作品も残している。

 


画像は加藤栄三の「鵜飼」という作品。(ポストカードを撮影)

その後も「」や「雷神などを新たに発足された新日展に出品するなど精力的に活動。

昭和43年、63歳の時には日展理事となる。

昭和47年には東京で「日本の祭」展を開き、「高山祭など素描を出品。

その展示会の後5月24日に加藤栄三は亡くなっている。自宅の庭のかしわの木にひもをかけて首を吊り、自らの命を絶ったのである。

当時の新聞では自死の原因は仕事の行き詰まりと報じられている。

ここからは自分の考えですが、日展の理事をしたり、亡くなる前には展示会を開いたりと精力的に活動されていた事実から、本当に仕事での行き詰まりで自ら死を選択したのかは疑問が残ります。真実は謎に包まれています。

弟・東一は金閣寺の障壁画を描いたことでも有名

弟の東一は昭和16年25歳で東京美術学校日本画科を卒業、31歳で日展に「白暮」を出品、初入選する。

その後、山口蓬春に師事して、日展でも2度特選となり、東一も評価されていく。

画像は加藤東一の「篝火」という作品。(ポストカードを撮影)

昭和36年には新日展で初審査員となり、以後歴任している。(ちなみに平成元年には日展理事長となっている。)

昭和50年、日展理事となった年には日展に「風神」を出品。亡くなった兄・栄三が描いた「雷神と対にするつもりで描かれている。

平成3年には岐阜市市民栄誉賞を受賞。

平成5年、東一77歳の時には京都の鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画を完成させる。

平成8年、岐阜市名誉市民となった年の大晦日に加藤東一は亡くなっている。

豆知識

京都の金閣寺の大書院の障壁画は、東一が描く前は江戸時代の有名画家伊藤若冲が描いた障壁画が描かれていた。

伊藤若冲の障壁画が京都の相国寺に移されることになり、加藤東一が描くことになった。

57面あると言われる障壁画のなかには、岐阜の「淡墨桜」も描かれているとのことだが、一般公開はされていないので普段は見ることはできない。

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岐阜公園にある加藤栄三・東一記念美術館

平成3年岐阜公園内に開館した「加藤栄三・東一記念美術館」。同公園内にある岐阜市歴史博物館の分館になります。

個人差はありますが、30分もあれば見て回ることもできる小さな美術館は展覧会ごとに、テーマに沿った作品が展示されるので何度来ても楽しめます。

自死した兄を想い描かれた画から見る兄弟の絆

今回訪れたときの展示会は、「加藤栄三・東一 日展出品作と下絵」展。兄・栄三が亡くなってから兄を想って書いたといわれる作品「」「」「風神」の3作品を中心とした展示会でした。またその作品の下絵も展示しているのが今回の展示会のポイントです。

日本画を描くうえで、一度見ただけでは完璧な作品を描くことは難しいためスケッチとして下絵が多く描かれていました。その下絵と見比べることで絵ができあがっていくまでの様子が伝わってきます。

 

画像は加藤東一による「」という作品。兄・栄三の生まれ年の干支が午であったこととタイトルから兄との別れを描いたものと思われます。なんとももの悲しい雰囲気の絵ですが、多くの作品を残した兄への想いが伝わってくるようでした。

こちらが加藤栄三作「雷神」の下絵。今回の展示会では本物は観ることができませんでしたが、下絵でも雷神の力強さを感じることができました。

こちらが加藤東一作の「風神」。兄が亡くなってから描かれていることから、兄への強い想いが伝ってきます。「風神」「雷神」という対になるテーマを兄弟で完成させたという興味深い作品でした。

こちらが東一作「風神」の下絵。

美術館内には、加藤東一が使用していたイーゼルと椅子も展示されていました。実際に鵜を見ながら描く様子が写真で見ることができました。


岐阜市を代表する画家といってもいい加藤栄三・東一のすてきな作品・兄弟の絆を感じることができました。岐阜観光に来られたら是非寄ってみてほしいです。

※展覧会は時期により異なります。行かれる際は事前に加藤栄三・東一記念美術館HPは確認してから行きましょう。

加藤栄三・東一記念美術館HP

お土産に加藤栄三・東一の代表作のポストカードを

美術館入り口では、加藤栄三・東一のポストカードも販売していました。鵜飼の作品のものもあるのでお土産にしてもいいのではないでしょうか。1枚50円とお手ごろでした。

 

※ポストカードの価格は2019年2月訪問時のものです。

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おまけ岐阜公園内の博物館で岐阜の歴史を知る

岐阜公園内にある岐阜市歴史博物館もおすすめです。常設展示では岐阜の縄文時代から近代までの歴史を学ぶことができます。

常設展のほかにも特別展もありますよ。

詳しくは岐阜市歴史博物館HPをチェック

岐阜市歴史博物館HP

両方楽しめるお得な共通チケットがある

岐阜市歴史博物館と加藤栄三・東一記念美術館は両方楽しめる共通チケットがあります。

大人なら通常両施設とも各300円の入場料なので、600円かかりますが共通チケットなら510円と90円お得になります。

岐阜観光ゆっくりできるお時間があるかたは両方観ていくことをおすすめします。

加藤栄三・東一記念美術館のある岐阜公園へのアクセスと基本情報

岐阜公園へのアクセスと駐車場

▽公共交通機関
・JR岐阜駅より岐阜バス(11~13番のりば)からN(長良橋方面)系統乗車→「岐阜公園・歴史博物館前」下車徒歩5分

・名鉄岐阜駅より岐阜バス(4番のりば)からN(長良橋方面)系統乗車→「岐阜公園・歴史博物館前」下車徒歩5分

▽車
名古屋・関東方面から
東海北陸自動車道「岐阜各務原IC」より車で20分

▽加藤栄三・東一記念美術館駐車場
専用駐車場はないため、岐阜公園駐車場に止めましょう。1回300円。

加藤栄三・東一記念美術館の基本情報

ジャンル:美術館
エリア:岐阜市 岐阜公園
住所:岐阜市大宮町1-46
開館時間:9:0017:00(最終入館16:30
休館日:月曜(祝日のときは翌日)、年末年始(1228日~13日)
観覧料:大人(高校生以上)300円(団体20名以上で1240円)
小・中学生150円(団体20名以上で190円)
岐阜市内在住の「中学生以下、70歳以上、各種障害者手帳をお持ちの人とその介護者」は無料

加藤栄三・東一記念美術館で岐阜のアートを感じよう

岐阜城のある金華山の麓の岐阜公園。その中に「加藤栄三・東一記念美術館」があります。兄弟で画家になりながらも、それぞれ全く違う人生を歩んだ2人の功績を画を通して感じることができます。同公園内の岐阜市歴史博物館もおすすめ。

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ブルーのげん
ブルーのげん
岐阜在住の30代。ぎふのグルメや観光、暮らしの情報をお届けします。新しいお店や人気店など幅広くご紹介しますのでぜひチェックしてください。