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【中将姫誓願桜】国の天然記念物に指定されている桜
岐阜県岐阜市大洞というところに願成寺というお寺があります。その境内に、国の天然記念物に指定されている「中将姫誓願桜」という桜があります。春になると、自然交配で生まれたさくらとしては1本しかないという珍しい品種の桜を見にくるかたが多くいるとのことで、お花見してきました。
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中将姫誓願桜が植えられている岐阜県岐阜市大洞にある願成寺(がんじょうじ)について、行かれる前に少し勉強しておくと良いかもしれません。(簡単な情報のみなので、詳しく知りたい方は願成寺HPをご覧ください)
・願成寺の成り立ちを簡単にご紹介
真言宗智山派の寺院で、御本尊は十一面観音とされています。創建は、壬申の乱(672年)で大功があった美濃の豪族村国男依とされています。天武天皇より十一面観音の小像と仏舎利を賜り、安置するために建立されたと言われています。
その後、何度か兵火にあい、永禄10年(1567年)に織田信長が美濃侵攻による稲葉山城(現・岐阜城)攻略の兵火でも焼失するも、承応年中(1653年頃)に再興されています。
・様々な文化財にも注目
願成寺には、国宝の天然記念物である中将姫誓願桜以外に岐阜県指定文化財である木造十一面観音や木造大日如来坐像など県や市で指定されている文化財が安置されています。
・参詣のしるしである札所をもらえるお寺
美濃西国三十三観音霊場第16番札所であったり、美濃四国八十八箇所霊場第19番札所でもあり、多くのかたが参拝されます。
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【中将姫誓願桜】しばしお花見してきました
2021年3月下旬の土曜日、午前中に桜が咲いているか見に行ってみました。事前に最低限、知っておくと楽しめることを書いておきます。
中将姫誓願桜に伝わる伝説
平安時代初期、中将姫が願成寺にて病気の治癒をお祈りされ、平癒されたことをきっかけに、この桜を植えたという伝説があるそうです。
中将姫誓願桜についてチェックしたいポイント
・八重咲きの桜で淡い桜色の花を咲かせる
・ヤマザクラの変種
・樹齢は1200年以上
・樹高81m、幹径150cm(平成29年時)
・見頃は例年3月下旬から4月上旬
・飛騨・美濃さくら33選に選ばれている
9時半頃に到着すると、まだほとんど参拝して見える方はほとんど見えませんでした。
つぼみもまだちらほら見えたのでまだ七分ほどというところでしょうか?
由来について、詳しく書かれています。
境内には他の桜も植えられていました。こちらはちょうど見頃ですかね。
◯境内には中将姫誓願桜の直系二世も植えられている!?
中将姫誓願桜は、種子からは育てることが難しく、接木によって株分けされていました。平成20年にJAXAから持ちかけられたプロジェクトで、翌年に国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」に打ち上げで種も宇宙に行きました。8か月間、無重力状態で保管された種を帰還後に蒔いたところ、平成22年3月14日に発芽が確認されました。発芽された3月14日はなんと中将姫の命日で、さらに、 直系二世桜は八重ではなく一重五弁だったそうです。摩訶不思議なこともありますね。
こちらが宇宙帰りの中将姫誓願桜・直系二世の桜です。2010年発芽で、2014年(平成26年)4月開花して、2021年でこれだけ大きくなっているんですね。
桜の花びらがちらほらと確認できました。確かに一重五弁です。なんで、同じ桜の種から発芽したのに違うのか謎は深まります。これからの成長が楽しみですね。
【中将姫誓願桜】のアクセス
▽車
岐阜市方面からは国道248号線を走り「芥見長山」交差点を右折、しばらく道なりに進むと見えてきます。近くに「せいがん」という和食処があります。
▽公共交通機関
JR岐阜駅バスターミナル14番乗り場もしくは名鉄岐阜駅6番乗り場より岐阜バス「大洞緑団地」行き乗車。「光輪公園口」下車、徒歩10分。
【中将姫誓願桜】のある願成寺の基本情報
ジャンル:寺社仏閣
エリア:岐阜市
住所:岐阜県岐阜市大洞1−21−1
電話番号:058-243−2154
駐車場:有り